Phenox には機体に搭載されたバッテリーと、外部電源の 2 種類の電源供給方法があります。

電源投入前に気をつけるべきこと

Phenox2の電子回路には筐体による保護などはありません。そのため、他の金属が電子回路に接触した場合、深刻な破壊(スイッチを入れてもLEDが点灯しないなどの症状)につながる可能性があります。例えば、Phenox2をシリアル通信回路や工具の上などに無意識に置いてしまうことがしばしば起こり得ます。このようなことが決して起こらないよう、作業スペースをきれいに保つなどの対策を行って下さい。

バッテリーの持続時間

付属のバッテリー (3セル, 180mAh) を用いた際の Phenox の連続作動時間は、飛行状態で 5 分間、無飛行状態で 20 分間になります。新規ソフトウェアのインストール・ビルド作業には、場合によって数十分から数時間程度かかることがありますので、長時間の使用を想定される場合、外部電源を使用することをお勧めします。 また、付属バッテリーのディスチャージケーブル(赤黒のケーブル)は、未使用のため切断していますが、新しく購入されたバッテリのディスチャージケーブルを切断する際は、ショートに気をつけて下さい。

なお、Phenox を飛行させる場合はバッテリーを使用し、外部電源の使用はお控え下さい。

バッテリーの装着と取り外し方法

バッテリを挿入する前に、図1のようにバッテリをプロテクタに当て、輪ゴムで固定してください。 写真 1 プロテクタにバッテリを取り付ける

図 1 電池を取り付けたプロテクタと機体

次に、図2のように指を配置し、電源プラグを電源コネクタに挿入します。 写真 2 バッテリを取り付ける

図 2 電源プラグを電源コネクタに挿入する

電池は長方形状をしており、機体に取り付ける際は図3のように機体後方から短辺が見えるように取り付けてください。 写真 3 電池の向き

図 3 電池の向き

バッテリを取り外す際は、はじめに輪ゴムとプロテクタを外してから、図 4のように、基板を曲げないような持ち方をし、電源プラグを左右交互に持ち上げるように力を加えて下さい。 写真 4 バッテリを取り外す

図 4 電源プラグを電源コネクタから外す

図 5の持ち方は、基板に大きな曲げ応力がかかり、故障の原因となりますので、行わないでください。 写真 5 バッテリを取り外す(悪い例)

図 5 悪い例

バッテリーでの動作方法

  1. バッテリーの電源電圧が 11.1V ∼ 12.5V の範囲であることを確認下さい。電源スイッチがOFFであることを確認ください。
  2. バッテリーを機体に装着し(上記参照)、プロテクタを機体に装着してください。プロペラを手で回してみて、プロペラがケーブルと干渉していないことを確認下さい。
  3. 付属の MicroSD カードを挿入してください。
  4. 2 枚のカメラ回路 (Bottom カメラ,Front カメラ) が正しく挿入されていることを確認ください。
  5. メイン回路が4ヶ所のシリコンリングに挟まっていることを確認してください。外れている場合、飛行開始時にまっすぐ上昇しない原因となります。
  6. 通信方法についてに応じてLinux のブートを行って下さい。

外部電源での動作方法

  1. 電源スイッチがOFFであることを確認ください。
  2. 外部電源ケーブルを電源コネクタに挿入し、DC12V 電源の DC ジャックと接続してください。
  3. 付属の MicroSD カードを挿入してください。
  4. 2 枚のカメラ回路 (Bottom カメラ,Front カメラ) が正しく挿入されていることを確認ください。
  5. 通信方法についてに応じてLinux のブートを行って下さい。